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2016年7月15日金曜日

自己成長はコンテクストの変化で起こす|思考の整理学のたとえ話


『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら


こんにちは、ヒデヨシ(@hideyoshiy)です。

『思考の整理学』(外山滋比古 著、筑摩書房)は1986年に第一刷が発行され、刊行30年経った2016現在、200万部を超える大ベストセラー本で時代を超えたバイブルとして今も多くの人から愛されている一冊です。



本書には数えきれないほどのたとえ話が使われています。

それぞれが学び深いものばかりであるため、たとえ話が上手くなるブログとして「思考の整理学のたとえ話」をシリーズ化することにしました。

(『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら


今回は本書より、「コンテクストの変化は田植えのようなもの」というたとえ話を紹介します。



コンテクスト(環境)で人は変わる



人間もコンテクストで自己規定をしている。周囲との関係で自分の役割をはっきりさせる。あるグループに属していると、いつしか、そのグループの一員として動くようになって、知らず知らずのうちに、自分をしばっていることがすくなくない。Aの学校にいたとき、どうもパッとしなかった生徒がBの学校へ転校したとたんに人が変わったように伸び始めることがある。もちろん、その逆もないではない。コンテクストを変えてみると、新しい芽が出るらしいのは興味深いことである。
(P.103-104)


人は所属する環境で変わります。

学生のときは仲のいいグループごとに分かれてキャンパスライフを送りますね。

たとえばこのとき、とある学生がおとなしい人の集まるグループAからイケイケな人が集まるグループBに移り、生活を共にしていると、そのグループの色にだんだん染まってきます。

周りの環境に合わせて、個人の性質が変化していくのです。

社会人で言えば、学生が会社に入って、会社の色に染まるようなものです。

このように環境の変化を「コンテクストの変化」と、著者は呼んでいます。

コンテクストの変化によって、人を変化させることができるのです。



コンテクストの変化は田植えのようなもの



植物でも苗床においただけでは、よく発育しないものがある。稲などその適例で、苗を田植えで移植する。それによって急に成長する。
(P.104)


稲ははじめは田んぼではない別の場所で育てられます。そして、田植えのシーズンに田んぼへ移され田植えされます。

田んぼへ移したことにより、すくすく成長し、たくさんのお米をつけた稲へと姿を変えます。

このようにコンテクストの変化でモノが大きく変わる・成長することは世の中にたくさんあります。



コンテクストの変化によって急成長できる



コンテクストを変えることによって、新しい生命の展開が期待できる。(中略)移植ではないが、まわりの土壌、コンテクストが一変すれば、同じところにあっても、移植されたのと同じ理屈である。
(P.104)


コンテクスト(環境)を変化させる方法は2つあります。

  • 自分の周りの環境が変わる
  • 自分が環境の異なる場所へ移る

前者は受動的に、環境が変わるのを待つばかりで、変わりたいと強く思う人にはおすすめできません。

というか、待っていても環境は変わりません。

やはり、後者のように、自分の理想とする環境へ自らの足で能動的に踏み込むことが一番効果的です。

たとえば、美味しいお米になりたいのに、周りはスイカ畑だった。これではお米にはなれません。

美味しいお米になりたいなら、美味しいお米のなる田んぼへ移動しなくては自身を腐らせてしまうだけです。


人は所属する環境で変わります。

そして環境を変えるのも人(自分)です。


自分が変わりたいと思っている理想があるのなら、まずは自分の足で理想に近づくためのの環境を見つけましょう。

そして、自分と同じ理想を掲げている人のコミュニティに入りましょう。

大学に入る、インターンに参加する、転職する、フリーランスになる、婚活する、ジムに通う、資格学校に通うなど、いくらでもあります。

そして今までの環境を断絶して、新しい環境に自分を慣らしていきます。

はじめは後悔や苦労がつきまとうかもしれません。しかし、自分を変えるには快適でない環境、今までと違う違和感のある環境に移る必要があります。


変わるとはそういうものです。


田植えのように、理想の環境を見つけ出し、自分のコンテクストを変化させましょう。

そのためにも、能動的になり、はじめの小さな一歩を踏み出してみてください。



まとめ



・コンテクスト(環境)の変化によって人は変わる

・田植えのように、理想の環境を探そう

・能動的に、はじめの小さな一歩を踏み出そう



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ


Photo by Peter Garnhum / flickr





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