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2016年6月13日月曜日

フィンテック(FinTech)とは?5つの基礎技術を学んだ


こんにちは、ヒデヨシです。

FinTechフィンテック」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

これは金融(Finance:ファイナンス)と技術(Technology:テクノロジー)という言葉同士をかけ合わせた造語です。

実は、私たちの身の回りでも既に利用されています。

旅行チケットのオンライン決済や家計簿アプリによるお金管理など、気づかないところで浸透してきています。

この技術が発展することで、たとえば複数枚あるクレジットカードを1枚にまとめることができたり、Amazonレンディング(2014年開始のサービス)では審査たったの1日で最大5000万円まで融資を受けることができるようになるなど、どんどん便利な世の中になります。

そんなフィンテックについて、書籍『決定版 FinTech/金融革命の全貌』(加藤洋輝・桜井駿 著、東洋経済新報社)には、フィンテックの基礎知識から世界や私たち消費者に与える影響まで、わかりやすく書かれています。




今回は第4章「フィンテックを可能にするテクノロジー」より、フィンテックを支える5つの基礎技術を学びました。

この仕組みを知っておくと、ニュースで出てきたときや、便利なサービスへのアンテナが広がり生活の役に立ちますので紹介させていただきます。



フィンテックを支える5つの技術



フィンテックは以下の5つの技術に支えられています。
  • モバイル
  • ビッグデータ
  • 人工知能
  • API(Application Programming Interface)
  • デザイン


01:モバイル


(本書P.155より)

スマホの登場で世の中はかなり便利になりました。家計簿アプリでは写真を撮って登録するだけで、その月の会計簿をつくってくれるサービスなど登場しています。これは支出管理を個人で行っている個人事業主にとっては非常に助かるサービスです。

また、位置情報や購買指向を分析することでおすすめの店を紹介してくれたりと、自分のライフスタイルに合った情報提供をすぐに手に入れることもできます。

これは、スマホやタブレットなど、普段肌身離さずもっているモノがあるからこそできるサービスです。



02:ビッグデータ


(本書P.159より)

ビッグデータとは、データがたまりにたまったモノです。

身近なたとえで言うと、あなたの持つPCは「あなた」のビッグデータを持っています。

どんなページを閲覧しているのか、GPS情報から行動範囲はどれくらいか、どんな写真があるのか、どんな友人がいるのか、どんな仕事や作業をしているのかなど、すべてが蓄積されています。

それらの情報を分析して、おすすめのページを紹介したり、位置情報から仕事におすすめのカフェや作業効率化アプリを紹介してくれたり、役立つ情報を提供することができます。



03:人工知能


(本書本書P.161より)

今紹介したビッグデータを用いて、分析し、有用な情報としてまとめてくれるのが人工知能です。

画像、音声、言葉など、データは様々あります。画像なら「顔認証」、音声なら「音声認証」といったように、これらの情報を人工知能が解析して、人間が使える形に役立ててくれます。

ただ、オックスフォード大学のオズボーン氏の論文によれば、人工知能・ロボット技術の発展により将来消えると考えられている職業もあり、雇用機会が減ることが懸念されています。

参考文献

THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?(http://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf



04:API(Application Programming Interface)


(本書P.169より)

APIとは「共通のルール」のことです。例えば、世界共通のルールでは「赤信号は止まれ」というもの。

色々なフィンテック会社が便利なサービスを提供してくれるのはありがたいですが、私たちとしては1つのモノですべての機能を果たせるようにしてほしいですよね。

それはサービスをつくる方も同じでバラバラのルールで作ってしまうとサービスを連携させるのが大変になります。なので、一定のルールをつくって、そのルールに則ってサービスをつくればフィンテック企業同士の連携も楽になります。

本書では「ネジ穴とネジ」というたとえ話で説明しています。

たとえば、金融業界の場合、たとえばメガバンクが「うちではこのネジ穴でやるから、サービスを連携したかったらうちに合わせて」という要求をしてくると、小さなスタートアップ企業は従わざるを得ません。

そう主張する企業の数だけネジ穴を調整しなくてはならないのは非効率です。

なので、JIS規格のように共通のルールのネジ穴とネジをつくりましょう、という議論がなされています。そうすることでサービスの連携が簡単になり、私たちも恩恵を受けることができます。



05:デザイン


(本書P.173より)

デザインは非常に重要です。たとえば、スマホのアプリでもかっこよくて分かりやすいアプリじゃなかったら使いませんよね。

それと同じで、いかに良いサービスでも使いやすさを含めたデザイン性が求められます。直感的で、流れがわかりやすく、見やすいなど、デザイン性を高めることもフィンテックには求められています。

デザインを合わせたコンサルテーションが今後フィンテック企業には求められることになるでしょう。




いかがでしたか。フィンテックは今後ますます注目され活用されていきます。

フィンテックを支える基礎知識は覚えておくと、私たちがサービスを利用するときにも役に立ちますので、今回の記事を通して少しでも理解を深めていただければ嬉しいです。

本書は図解が多く、フィンテックを知らない人を前提として書かれているため非常にわかりやすかったです。サービスの仕組みも詳しく載っており、フィンテックを学ぶ導入書にも使えます。

あ、金融とかテクノロジーとか苦手な人は少し眠くなるかもしれません。お気をつけを。





以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ


【たとえ話が上手くなるサイト】
PARABLE ANTENNA 


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