facebook

2015年8月4日火曜日

なぜ!?僧侶は「瞑想」をジャグリングでたとえる|TED|Andy Puddicombe|




目次

・あなたの心は休んでいない

・瞑想はジャグリングのようなもの
・瞑想で心を疲れにくくする
・簡単!瞑想の基本3ステップ
・まとめ


こんにちは、ヒデヨシです。



「瞑想」はスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、松下幸之助、ビートルズ、イチローなど、その分野で成功を収めている人も多く実践している有名なメンタルトレーニングの一つです。


瞑想することで得られるメリットは多く

・集中力がアップする
・ストレスが解消される
・自分の考えが整理される
などの恩恵を受けることができると科学的にも証明されています。

今回は僧侶であるAndy Puddicombe(アンディー・プディコム)のTEDカンファレンスから、1日たった10分間の瞑想が日頃のストレスで心が休まらない私たちの生活をどのように良くしてくれるのか学んでいきます。

そしてなんと、プレゼンの中で
Andy Puddicombeは「瞑想」をジャグリングでたとえパフォーマンスを見せてくれます。


一見関連性が無いように思える「瞑想」と「ジャグリング」がどのようにリンクするのか、そのたとえ話の結びつけに私は「なるほど!」と目から鱗でした。たとえ話をつくる上でとても参考になるので併せて紹介します。



スピーカー:Andy Puddicombe(アンディー・プディコム) 
タイトル :All it takes is 10 mindful minutes「必要なのは10分間の瞑想だけ」







あなたの心は休んでいない


スポーツをして体がヘトヘトに疲れたときは何もしないで体を休めますよね。心がヘトヘトになったときも同様に、何もしないことで心が休まります。


では心を休めるために意識して何もしなかった(何も考えなかった)ことはありますか?ほとんどの人はないでしょうし、そもそも何も考えないことができません。


試しに目を閉じて10秒間だけ何も考えないでみてください。


・・・できましたか?


「1、2、3・・・」とカウントしたり「こんなの簡単だろ」と心の中でつぶやいてしまったり、たった10秒間ですが何も考えないことが想像以上に難しいことに気づきます。


あなたも気がついたら仕事のこと、家族のこと、恋人のこと、自分のことで頭が一杯になっていませんか。何もしていないときでさえ私たちは常に何かを考えてしまい、それによりストレスが溜まり心を休めることができていないのです。




瞑想はジャグリングのようなもの



私は今まで瞑想は心を空っぽにしてなにも思考しないことだと思っていました。しかしAndy Puddicombeによると瞑想は思考を止めるとか、感情を捨てたり、心を抑制することとは全く違うようです。


瞑想とは一歩下がって自分の思考をはっきり理解して受け入れることであり、出ては消える思考や感情をリラックスしたまま集中した心で観察することなのだそうです。


頭の中で色々な考えが浮かんでは消えますが、それらの一つ一つを受け入れて普段の自分の思考に気づくということのようです。


リラックスしたまま集中するとは難しいことを言いますね。「あわてず急げ!」とか言われているようなものでしょうか。

Andy Puddicombeは瞑想をするときの集中とリラックスのバランスをなんとジャグリングのパフォーマンスでたとえました。


「ジャグリングをしながら話すとき、ボールだけに集中しすぎると、力を抜いて話すことはできません。同じように、リラックスしすぎて話をすれば、ボールに集中できずボールを落としてしまいます。(中略)人生においても瞑想においても集中のバランスが大切だということです。」


集中のバランスを保つには一歩下がった視点から自分の状況を把握してコントロールする必要があります。内側からではなく外側から自分を観察することで状況を把握でき心に余裕が生まれる、これが瞑想のポイントのようです。





瞑想で心を疲れにくくする


たとえば自分の歯がぐらぐらしていることに気づいたとき、私たちはきっと30秒ごとに舌で歯を触ってぐらぐらに集中してしまうでしょう。そして「ああ、きっと歯が抜けてしまう」と考えては舌で触り、また考えては舌で触り、自ら負のスパイラルに陥ります。


自分の歯ですから焦ったり落ち込んだりするのは当然ですが、一歩下がって歯がぐらぐらしているという状況を受け入れることで「ぐらぐらしたものは仕方ない」と割り切ることができます。自分の状況を受け入れると心も落ち着き、建設的に解決策を考えることができるため余計なストレスを感じなくなります。


考えすぎたり考えなくなるのではなく、変に考え込むことが無くなるということです。これがAndy Puddicombeのいう集中のバランスがとれた状態です。


瞑想を続けると自分をとりまく様々なものを一つ一つ観察できるようになり、それらを享受することでストレスを感じにくくなります。また、リラックスした環境で行うため実際に「ほっ」と落ち着くこともできますよ。




簡単!瞑想の基本3ステップ



瞑想をするにのにお香や難しい脚の組み方は必要ありません。リラックスできる環境とイスと10分の時間があれば準備完了です。



瞑想の基本3ステップ


1.イスに座り少し姿勢を正す。力みすぎないようにリラックス。


2.目を閉じてゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から吐いてを繰り返して呼吸に集中する。腹式呼吸を意識。


3.色々な考えが頭の中をよぎってもムリに止めようとせずそのまま呼吸に集中する。



ステップの2と3を10分間繰り返すだけです。呼吸に集中していると、私の場合一瞬ですが、頭の中の雑音が消えて静かなふわっとした感覚に包まれます。


やってみると分かるのですが、本当に頭の中が静かになりません。これを自我というのか、自分が色々なことを常に考えていることに驚かされます。


瞑想を習慣的に8週間続けると、行動・記憶・ストレスにかかわる脳の領域に良い変化が生まれるという研究結果もあります。まずは5分から始めて慣れてきたら10分、15分と時間を長くしていくと良いようです。隙間時間を見つけてコツコツ続けていきましょう。




まとめ


Andy Puddicombeは「瞑想」と「ジャグリング」は集中しなくても集中し過ぎてもだめで、集中のバランスが大事という共通点をとらえました。本質をとらえたたとえ話で伝え方も面白い。色々なアイデアを生む術を持ってるんだなと感心しました。

ここで学べるのは、何かをたとえるとき対比するものの性質に共通点を見つけることが共感を得るためのポイントだということです。特に難しいものをたとえたいときは、そのものにどんな性質があるかを分解して並べてみましょう。


たとえば、基本的な以下の項目


・五感(見た目、音、匂い、味、感触)

・単位もの(重さ、長さ、速さ、粘度 など)

などで、小さく分解してみてそれぞれの性質に共通するものを探していけば上手くリンクするたとえ話を見つけることができるでしょう。瞑想もたとえ話もコツコツ細かく実践して、ストレスフリーな日々に近づきたいですね。




・私たちは常に考え、ストレスを感じ、心が休まっていない


・瞑想は自分の考えに気づくこと。呼吸に集中して頭の雑音はムリにおさえず、自分を外から観察する


・難しいものは細かく分解して、その中から共通の性質をもつものでたとえてみよう



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ



Photo by Hugh Bell via flickr

【参考・引用】
Psychiatry Research: NeuroimagingMindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density


【おすすめの関連記事】

【もう時代遅れ】ストレスは体に良いし、たとえ話も上手くなる|TED|スーパープレゼンテーション

たったの2分!パワーポーズで自信をつけて、たとえ話も上手くなろう!

怒りの発電所になって人の役に立ってみよう|TED|スーパープレゼンテーション 

「ものまね」で自分探しをしよう!たとえ話も上手くなる!|TED|スーパープレゼンテーション

自己価値を高めたいなら人生を「1冊の本」にたとえてみよう

格差問題と憎しみの連鎖を無くすために「ちょっと許す」|TED|

良い会話は「ミニスカート」のようなもの|TED|

【閲覧注意!】ゲテモノ料理「G」の味をたとえます!

人は自分を映す鏡!あなたの行動を反射させよう

人生うまくいっている人の、自尊心を高める8つのたとえ話 


ad